総括と反省

今日グループ制作のDVDが出来上がりました。

一生懸命作った物がパッケージされて手元に残る形になるというのはやっぱり嬉しいものです。

今回の作品は本当にたくさんの人に支えられて、ここまできました。
絶対に一人では出来ないし、やろうとも思わなかったと思います。制作中トラブルもあったし、友達との関係も少し変わったけど、いまは凄く充実した気持ちです。



一応人前でも恥ずかしくない程度に句読点はうったつもりですが、しかし本音を言えば、自分たちで作った映像を見るたび、あるいは人に見られるたび、こんな物を作って喜んでいてはダメだ、という思いがこみ上げてきます。

みんなの努力で画面のボリュームはアップしたけれど、半年前の自分が企画書やスケッチを描いていた時に抱いていた景色や生き物達の姿を、はたして映像として描けたのだろうか。爽快だけれど、好きになってもらえる作品だろうか?また会いたいと思えるキャラクター達だろうか?
土台となる世界観の掘り下げとリサーチ不足、
スケジュールにおわれ、学生作品としての「これぐらいでいいか」という妥協。
メンバーへの伝達不備。段取り組みの未熟さ・・・などなど
不満を言い出せばキリがありません。
とにかく「あの時しっかりやっていたら」という後悔がつきません。

でもそれは、次へ繋がる重要な収穫なので、この作品が人前に出て大勢の人の目に触れることに、目を背けては行けないと思っています。作品は常に自分の恥部であり、自信を持って堂々と上映されている画面を観てはいけないし、観れた事もありません。後悔して、屈辱を受けて、次の作品こそはと意気込むことこそが、今回の制作中での自分の成長なのだと思います。

このような否定的な文章は、今回夏休み返上で頑張ってくれたメインメンバーや、制作を手伝ってくれた外部のかたが読んだら、「なんだよせっかく頑張ったのに!」と憤ると思います。
でも自分には、自分が何を作ったのかという総括が必要なのです。
思っていた事を洗いざらいぶちまけて、反省を残さないと、これを作った意味がないのです。
なので、どうかご理解ください。

〆切の都合で幾つかのシーンをカットしましたが、完全版として近いうちに完成させる予定です。

明日は科の全学年の作品が一堂に集まる大講評会です。
先輩後輩の作品が見れるだけでなく、教授陣の前に作品がさらされて、いろんな事をいわれます。
五ヶ月間の努力の成果が日の目を見ます。今から興奮と不安が収まりません。
なにを言われても次のステップとなるように受け止めたいと思います。