「永遠のこどもたち」のはなし

ギレルモ・デル・トロ製作
永遠のこどもたち」をDVDで観ました。その感想です。(ネタバレ有かも)


デルトロ調のサスペンス演出が良かった。この人の作ってるサイレントヒルがますます期待大になりました。
(監督はJ・A・バヨナさんですが)暗闇の演出が上手い!怖い!暗視カメラごしのアングルとかやめてマジで・・・
でも随所で(音楽とか特に)サスペンスでなくてファンタジーなんですよって言う「抑え」が感じられました。
スプラッタとかグロはストレートに見せるんだけどね・・・笑っちゃったけど、製作の悪意を感じるなあ^^;
あと主人公のお母さんね、ジョディフォスターばりのヒステリックさが印象的でした。でも綺麗な人だよね。

ただラストに関しては、、謎の明かし方も衝撃的なんだけど、ほとんど「パンズ・ラビリンス」を見終わった時と同じ印象。
そんな!!・・・ん、でもなんか綺麗・・・でもやっぱりひどい・・・的な。


今後の勉強になりそうなので、プロットに起こしてみよう


主人公の女性が幼い頃過ごした孤児院(現在は空屋敷)に夫と息子とともに移り住み、自分も小さな孤児院をはじめようとする。
イマジナリーフレンドとの遊びをずっと続けている息子(実は養子)がある日突然いなくなる。

半年の月日が過ぎる。主人公は夫とともにあの手この手で息子を捜す。その過程で、自分が引き取られこの建物から去って間もなくの頃、ほかの孤児達が何者かに殺され死体はまだ見つかっていない事実を知る。

子供達の霊が息子を道連れにしようしている、と考えた主人公は、かつての孤児院の内装を再現し、子供達の霊と遊ぶことで息子を返してもらえるよう試みる。

息子の亡がらが発見され、真相が明らかになる。
主人公は自らの過ちを悟り、子供達の霊に加わる事で息子と自分の魂を浄化させる。

こんなとこかな。

死ぬ事に魂の浄化を求めるのはお国柄なんでしょうか。それともデルトロが好きなだけ?
同じくスペイン映画で「ミツバチのささやき」が、幼少期の「陽」で扱っているとしたらこの作品は「陰」なのかな。どっちも好きだけどね。

なんていうか、大人になれなかった子供達の魂ってモチーフが内包してる幼少期の死生観やノスタルジーは凄く曖昧なものだと思うんですが、「ミツバチ」が目に見えない物を幼少時の風景や視線を使ってニュアンスを醸す程度におさめてるのに対して、
こっちはしっかりキャラクターとしての幽霊、現象としてばしっと描いてるところが印象的。


全体としては綺麗でした!(適当過ぎ←)