「ゴジラ」の話!

初代ゴジラをBSで観ました。
冒頭、
デジタルリマスターでフィルムについた傷とかフィルムのガタつきまで除去してしまう手間と技術の紹介映像があって、まずそれにビックリし、


改めて観ると
特撮の先進技術(当時)の発想や工夫が盛りだくさんで面白い。
スーツでは出せない細かな仕草はギョニール(手を入れて動かすパペット)で表現し、
尻尾による破壊はコマ撮りと奏演による連携、(猛スピードのまま横転する消防車なんかもストップモーションでした)
にげまどう人々の恐怖とゴジラの巨大感を強調する合成ショット(怪獣が数百メートルあるだろ!ってのはご愛嬌)
さらに放射熱戦はスチームによる実写とオプチカル合成のアニメーション表現が巧みに使い分けられています。


その編集の見事さ!
合間合間に実物の建物や人々の芝居をかませてリアリティを高めていて、
まさに特撮表現のお手本を観ているようでした。
円谷英二ばんざい!


登場人物も迫真の演技です。悪魔の発明をしてしまいながらも、目の前の失われる命と正義の間で葛藤する芹沢博士の姿。普段は爽やかなんですけどね。研究がらみのシーンでは目を見開いてひたすら額の汗!汗!汗!


あと、改めて音楽を聴いていると、かなり平成のシリーズにそのまま引き継がれていたんですね。ゴジラが解けていくシーンは「VSデストロイア」のあのシーンのコーラスと重なる・・・涙


今観てもまったく色あせないストーリーと演出。むしろ震災を経た今だからこそ
強調されるような、焼け野原の東京。野戦病院。平和を祈る歌。


30作近いゴジラシリーズのなかでも、映画として最も優れた作品だと改めて思ったのでした。




で、


ここまできて今度のアメリカ版ゴジラ・・・
大丈夫なんだろうか?

おもいっきり改ざんされてるように見えますが・・・