映画『Vincent 』

昼の2時ぐらいは眠くなって作業がはかどらない・・・
そんな時、いつもだったら寝てしまうのですが眠気覚ましに今後はブログでなんかしらうpしていきたいとおもいます。


今日はお気に入りのアニメーション作品を紹介します。
あんまり世間一般的に知られてなさそうなやつを。



『Vincent 』
ストップモーション・アニメーション。
ティム・バートンの初期監督作品。

(下文、紹介サイトより流用)
エド・ウッド」「ジャイアント・ピーチ」の映画作家ティム・バートンがアニメーターとしてディズニー・スタジオに在籍当時、初めて監督・脚本・美術を手掛けた短編ストップモーション・アニメ
当初は絵本として出版する計画だったバートン自身が書いた詩に基づき、怪奇映画のスター、ヴィンセント・プライスに憧れる少年の夢想世界をファンタスティックな映像で綴ったもの。「シザーハンズ」にも出演したプライス本人がナレーションを担当。
日本では"ジャイアント・ピーチ"公開時に二本立てとして劇場公開された。

日本語字幕版が見つかりませんでした。でも見ればだいたい分かります。アニメーションの強み


僕が初めて見たのは五歳ぐらいだったか、家にあったジャイアントピーチのビデオの最後におまけ的に収録されていた気がします。
その時も字幕はついていなくて、五歳だから字幕なんて読めないんですが、
ジャックの映画に似てるけどジャックが出てこない・・・なにこれ怖いって具合にめちゃくちゃ怖がってたのは覚えています。いまはもうすっかりその歪んだ世界観の虜です。


ティム・バートン的なダークな要素の根源、というか、子供時代のティム・バートンそのままです。
冒頭の猫の動きやモノクロで歪んだ階段など監督特有の世界観が満載です。
たぶんDVDになっていないのでいまや動画サイトぐらいでしか見る事が出来ません。残念。
先日大学の友人に教えてもらって初めて知ったのですがバートン監督初期の手描きアニメーションもありますそちらも面白いので是非。


『Vincent 』一応ストーリーをのっけときます。本編見てから読んでください

ヴィンセント・マロイは7歳。
礼儀正しくて素直でとても心の優しい少年だ。
でも憧れは怪奇俳優ヴィンセント・プライス。
彼は妹や犬や猫と暮らしているが、頭の中ではクモやコウモリが同居人。
そこは彼が創り出す怪奇の館だ。
彼は位廊下を歩きながら人生を苦悩する。
せっかく訪ねて来た叔母もロウ人形にしたい欲望に駆られてしまう。
犬のアバクロンビーを実験台に、恐ろしいゾンビを作るのが夢。
ゾンビ犬と一緒に霧にむせぶロンドンで獲物をあさるのだ。

だが、そんな彼も人の子。
絵を描いたり、本だって読む。
ただ他の子と違うのは、愛読書がエドガー・A・ポーだということ。

ある夜、怪奇小説の一説に彼の顔は青ざめた。
何と恐ろしいことだ、愛妻が生き埋めにされていたとは!
死を確かめに墓を掘り返す。
その墓は母の花壇なのだが、彼は気づかない。
見つけた母は彼を部屋へ入れた。
本当は塔に監禁されて、そこで一生をおくる運命なのだ。
美しい愛妻の写真を1つ胸に。

監禁で気のふれた彼の塔へ、突然母が入ってきた。
「少しは外で遊びなさい!外はいい天気よ!」
彼は何か言おうとしたが、長年の孤独で力を奪われていた。
それで紙にペンで書いた。
「私は監禁されたままここで死ぬ運命です。」
母は言った。
「何を馬鹿をいってるの、空想もいい加減にしなさい!
あなたは、ヴィンセント・プライスじゃないのよ。
監禁もされていないふつうの男の子、ママの7歳の子供よ。
さあ、外で遊んできなさい!」
母は言うだけ言うと出て行った。

彼が壁の方へあとずさりすると、部屋がガタガタと揺れ始めた。
彼の錯乱は頂点に達する。
壁にはゾンビ犬の影。
妻が墓から呼ぶ声もする。
棺の中からうなり声を上げている。
壁の裂け目からはガイコツの手が。
夢の中から這い出た怪物たちが彼の奇妙な笑いを絶叫へと変える!
逃げようとドアに向かうが、その力もむなしく床に倒れた。
彼は息も絶え絶えに、ポーの「大鴉」の一説をつぶやいた。
「そして私の魂は床に覆う影に囚われ立ち上がることはない。もう二度と・・・。」


製作 脚本 監督 デザイン: ティム・バートン

上映時間:5分16ミリ
1982年度作品